2008年2月16日

失敗したWiMAX事業(YOZAN)

 「YOZAN」という会社名を聞いてもピンと来ない人が多いでしょう。ポケベル事業や、旧アステル東京を吸収して、移動体電話業者の1つになった会社です。

 

 その移動体電話業者が他社に先駆けてWiMAX事業の展開を発表したのが2005年のこと。その年の暮れから東京23区のごく一部でアステルの基地局と置き換える形でサービス展開を始めていたのですが、この事業が凍結されるという発表がありました。

 「YOZAN」のWiMAXは、あくまで基地局の間をWiMAX技術を使って接続するもので、実際ユーザーが使おうとする場合、通常の無線LANで基地局と通信するものでした。なので機器を追加する必要はなかったのですが、実際のところ使える場所がかなり限られていたこと、通信速度が今となっては魅力がなくなってしまったことなどから全く普及せず(契約者数はサービス開始後半年で400人程度とか)、失敗感が終始漂っていた事業でした。

 

 今後「YOZAN」は株主利益を考え自主再建の道を進むとありましたが、実際のところ筆頭株主は会長の高取直氏なわけですから、結局自分の利益を考えての対策ってことですよね。個人的には一時期期待もして株を持っていた会社なのですが、こうなってしまうと「う~ん、どうなのかな」って感じもします…。

 結果的に、ポケベルにしてもアステルのPHSにしても、沈み行く船状態のものを吸収して、自分も沈みかけた、って印象が強いかなぁ。

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